PGBとは

PGBとは

PGBって何?

PGBとは

PGBとはPrecision Guided Bombの略で、誘導爆弾の事です。
PGBが投下されると、動翼などにより指定の目標に向かって自ら軌道修正して落下するため、命中精度が高いのが特徴です。
そのため、破壊する面積の減少や作戦に動員する人数の減少を見込むことができます。主として静止目標に対する攻撃用として使用されます。
別名スマート爆弾(Smart Bomb)とも呼ばれています。
これに対して、航空機などから誘導を伴わない形で自由落下によって投下される爆弾を無誘導爆弾といいます。

PGBの歴史

最初のPGBはナチスドイツによって開発され、第二次世界大戦で実戦に投入されました。
装甲目標用のフリッツX、非装甲目標用のHs293があります。
フリッツXはイタリアの戦艦「ローマ」、戦艦「イタリア」、イギリスの戦艦「ウォースパイト」の攻撃に使用され、Hs293はイギリスのスループ「エグレット」の攻撃に使用されました。
その後アメリカによってレーザーで誘導するレーザー誘導爆弾「ペイブウェイ」、テレビカメラを利用するテレビ誘導爆弾「AGM-62 ウォールアイ」が開発されました。
これらはベトナム戦争で実戦に使用されました。

PGBの誘導精度

ナチスドイツが開発したフリッツXとHs293は、ともに目視による無線誘導だったため、命中精度は爆弾を誘導する兵士の能力に大きく左右されました。
また目視によって誘導するため、天候の影響も大きく、場合によっては使用できない時もありました。
アメリカが開発したレーザー誘導爆弾「ペイブウェイ」は、目標へ向かって照射されたレーザー光の反射光に爆弾が誘導されていくものでした。
そのため精度が高く、このタイプで一般的な命中率を持つ爆弾で誤差が数メートルと言われています。

JDAM

JDAMとはアメリカが開発した兵器で、爆弾に精密誘導能力を付加する装置の名称です。
JDAMを無誘導の自由落下爆弾に取り付けることで、PGBに変化させることができます。
慣性誘導装置とGPS受信機が組み込まれているため、爆破地点の座標を入力することで落下地点を決定できます。
そのため、天候に左右されません。また、完成誘導装置は電波を使用しないため、レーダー妨害に対しても有効です。
ただし、レーザー誘導爆弾ほどの精度はありませんし、座標入力を間違えれば思いもかけない地点に投下してしまうという危険があります。

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