人権とは

人権とは

人権って何?

人権とは

人権は、人々が生まれながらにして等しく持っている権利のことです。
人権擁護推進審議会では、人権は「人々が生存と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」と定義しています。
日本国憲法の基本原理の「基本的人権」では、平等権・自由権・社会権などが保障されています。

平等権

平等権は、人種や宗教、性別、家柄などにより差別されない権利のことです。
日本国憲法の中では、貴族制度を廃止すること、家族生活の中で両性が平等であること、教育の機会を均等に与えることなどが示されています。
また、尊属殺人を通常の殺人よりも重い罰にすると規定していた刑法200条や、国政選挙の選挙区によって一票の価値に差がついてしまう状況などは、法の下の平等に反するという判決が出ています。
さらに、最近では非嫡出子の相続分が嫡出子の2分の1であると定めた民法第900条4号について違憲判決が下され、非嫡出子と嫡出子の相続分が平等になりました。

自由権

自由権は、精神の自由・身体の自由・経済活動の自由の3つに分かれています。
精神の自由では、思想や信教・学問の自由が保障されています。
身体の自由は、奴隷的拘束を受けないこと、不当に逮捕されないこと、自白を強要されないことや黙秘する権利が保障されています。
経済活動の自由は、職業を自由に選択できる権利や、居住・移転の自由が保障されています。

社会権

社会権は、生存権・教育を受ける権利・労働基本権の3つに分かれています。
生存権とは、人間らしく生きる権利のことです。
国・政府は社会保障を通して国民の社会権を守る義務があります。
また、労働基本権には労働組合を作ったり、経営者に交渉したり、ストライキしたりする権利が含まれています。

その他の基本的人権

請求権と参政権があります。
請求権は裁判をうける権利や、国に人権を侵害されたときに賠償請求する権利などのことです。
また、参政権は投票・立候補する権利の他、最高裁判所の裁判官を国民審査する権利などがあります。

新しい人権

日本国憲法の制定以降、変化する社会に対応した新しい人権が主張されるようになりました。
その代表例が環境権・プライバシーの権利・知る権利などです。
環境権は、もともとは公害問題が発生したときに主張された考え方ですが、現代では騒音にさらされない権利や、自分の住まいの日照権・眺望権などをさしています。
プライバシーの権利を守るために、2005年に個人情報保護法が制定された他、知る権利に対しては1999年に情報公開法が制定され、少しずつ新しい人権が認められてきています。

「ワードサーチ」は日常雑学・各種専門用語や業界用語などの意味を初心者にも分かる様に解説している用語集サイトです。
IT用語、お金・投資用語、ビジネス用語、日常雑学用語等を調べる際にご活用くださいませ。

日常雑学用語

ビジネス用語

IT用語

お金・金融用語

このページの先頭へ