左馬とは
左馬って何?
左馬(ひだりうま)とは
「左馬」とは、“馬”の字を左右反転させて書いた文字(鏡文字)のことで、福を招く縁起のよい文字であるとされています。
“馬”を逆から読むと“まう”となりますが、この“まう”という言葉は“舞う”→“舞い”を連想させます。“舞い”は古来からめでたいお祝いの席の踊りとして知られていること、また、“馬”も縁起のよい動物であると言われていることから、中でも「左馬」は招福のシンボルとされています。
左馬の由来
馬には、右から乗ると転ぶという習性があります。
そのため馬に乗る時に必ず左側から乗るようにすると倒れないことから(不倒)、左馬には大きな過ちや失敗のない人生を過ごせるという意味が込められています。
通常、馬は人が引くものですが、その馬が逆になっていることから、“馬が人を引いてくる”→“人を招き入れる”ということで、商売繁盛に繋がるとされています。
“馬”という文字の下の部分が財布のきんちゃくの形に似ています。きんちゃくは口がよく締まるので、入れたお金がバラバラになって逃げしまうことがありません。そのため、左馬は富の象徴にもされています。
これらのように、「左馬」は千客万来、商売繁盛など、万(よろず)の福を引き連れてやってくる百福万来の神馬とあると言われています。
左馬の飾り駒
「左馬」の文字は“飾り駒(かざりごま)”に書かれ、昔から福を招く商売繁盛の守り駒として、企業や店などに飾られています。
“飾り駒”とは将棋の駒をかたどった置物で、「王将」や「左馬」と書かれたものが一般的です。
“飾り駒”は、将棋の駒の生産地として有名な山形県にある天童(てんどう)市の名産で、千客万来、商売繁盛などの祈願や、新築祝いなどに贈ると喜ばれるようです。
“飾り駒”の大きさは、駒の高さが三寸(約9cm)、五寸(約15cm)、一尺(約30cm)など様々です。
置物タイプの他に、キーホルダーやストラップになっているものもあるようです。
天童市は“将棋の里”として知られており、ここで作られる“天童将棋駒”は、伝統的工芸品として経済産業省からの指定を受けています。
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