国民主権とは

国民主権って何？

多くの法律が存在しています。

日本にはたくさんの法律があります。
憲法、民法、商法、行政法など、多くの法律が存在しています。
そのなかでも最も基本となってくるのが、日本国憲法です。
法津はこの日本国憲法が基礎になっています。
この憲法とは、国民の権利や自由を守るために、国が行う政策や国民の基礎理念を定めた最高法規になります。
そのなかでも、国民の権利がとても重要になってきます。
国民の権利としては、基本的人権がよく話題になります。
この基本的人権の保障に関しては、憲法21条で表現の自由を定めています。
これの表現の自由は、国家に対して国民の表現活動を表現できるとても重要な規定です。
基本的人権では、この表現の自由が重要になります。
そしてこのような国民が制定した憲法において、国家権力を制限したり、人権保障を図ったりすることを立憲主義といいます。
憲法ではこの基本的人権が、最も基礎となるものなのです。

国民が主体となった考えです

基本的人権によって、国民の権利が守られています。
それゆえこの憲法は、国民が主体となった法律なのです。
その意味でも国民主権というのは、とても大切なものです。
国民が主体となって、政治が行われます。
この国民主権というのは、国民が政治権力の責任主体となり、また政府はこの国民の総意によって運営される機関であるという考えです。
この国民主権は、1791年のフランス憲法に由来しています。
1791年のフランス憲法では、主権というのは不可分また時効にかからないもの、と規定しています。
要するに主権は本来国民が持っており、国王のものではないという考えです。
主権そのものは国民全体が持つことになります。
また国民は、国王に対して主権を渡すことはできません。
また国民が持っているこの権利は、時間がたっても消滅することはありません。
永久的な権利であることを、憲法で保障しています。
フランス憲法の考えは日本を始め、多くの諸外国の憲法に影響をおよぼしました。
しかし世界のなかでは、この人権が保障されていない国はたくさん存在しています。
またこの国民の権利は、2つの性質を持っています。
権力性と正当性です。
権力性は、主権者である国民が、国の政治のあり方を最終的に決める権力を持つ性質です。
また正当性は、国家権力の正当性の根本的な根拠が国民にあるとする性質です。
これら二つの性質を兼ね備えています。
そしてこれらの性質を元にして、政治が執り行なわれることになります。
またその最終決定権は、国民が持つ事になりすます。