労働保険とは

労働保険とは

労働保険って何?

労働保険とは

大学生や社会人になり、初めて働くという人たくさんいるだろう。
しかし、労働者として知っておかなければならないのが労働保険である。
自分よりも大人の人の話を聞いて労働保険が大事であるということをよく言われるのだが、いまいちなぜ大事なのかを理解することは難しい。
そこで労働保険について説明してみた。
労働保険とは労働災害補償保険(労災保険)と雇用保険を総称したものである。
2つの別々の保険を1つにまとめた言葉であり、決して労働保険と言う名前の保険があるわけではない。
保険金の給付については、2つの保険の適用条件が異なっているため、両保険制度で個別に行われるのだが、保険を申し込む際や保険料を支払う際は、管轄が同じであるため一体として取り扱われている。

労災保険

では個別に見ていこう。
労災保険は業務災害または通勤災害に遭った場合に適用される保険だ。
例えば仕事中にけがをしてしまった、あるいは過労が原因で体を壊してしまった、などの際に適用される。
個人単位で加入するものでなく、事業所が加入するものであり、労災保険に加入している事業所で働いている労働者は、全員が労災保険の適用を受けることができる。
原則として労働者を1人でも雇用する事業は強制的に加入となる。
また賃金の多少にかかわらず、すべての労働者に適用される。
この「労働者」とは、正社員のみでなく、パートやアルバイト、派遣社員なども含む、文字通りすべての労働者のことをいう。
保険料は労働者が保険料を支払うわけではなく、事業所が負担する、そのため支払い漏れにより保険金を受け取ることができないという心配はない。

雇用保険

雇用保険とは、労働者が失業した場合及び労働の継続が困難となる事柄が発生した場合、給付を行う保険だ。
リストラなどの会社都合で退職した際などに適用される。
こちらも個人単位でなく事業所単位での加入であるが、事業所が個人経営でかつ5人未満の場合、事業所の任意での加入となる。
こちらも費用は事業主の負担となるため、経営者にとっては保険料を節約するためできれば未加入でいきたいところである。
しかし労働者にとっては安心して働くためにも雇用保険には加入しておきたいという気持ちがある人は多い。
そのため従業員の半分以上が要求すれば、強制的に加入となる制度となっている。
それ以外の5人以上の規模の事業所であれば、1週間で所定労働時間が20時間以上、かつ31日以上雇用される見込みあり、という加入要件を満たせば自動的に加入となる。

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