看護連携とは
看護連携って何?
看護連携とは
看護連携とは地域医療連携の形態の1つである。
異なる施設・病院の看護師同士が連携することで、それぞれの施設が持つ強みや弱みを共存・共有することができ、また患者・家族にとっても必要な情報的にスムーズな連携を行うことで、地域看護の質の向上を期待することができる。
病院側にとっても、様々な情報やアイディアを共有することができるし、患者側にとっても、スムーズに治療を受けることができる、画期的なシステムである。
このような連携は他の職業でも行われているだろう。
同じ業界の会社が提携をすることで、資産や技術、ノウハウを共有したり、人材を交流させることによって、より良い商品を開発したり、業績のアップにつなげたりする。
では病院の連携とはどのようなものであろう。
例えば、病棟看護師と訪問看護師との連携を見てみよう。
退院調整を行う際、従来なら退院が決定してから訪問看護師に患者の自宅での看護を依頼していたのだが、それでは訪問看護師が十分な準備をすることができないことが多かった。
特に退院後も薬の服用が必要な人は多いが、なかなか医師の指示通りに服用する患者は意外と少ない。
そのような人にこそ訪問看護師が必要となってくるのだが、薬の情報などの引継ぎが不十分だと、患者にとっても看護師にとってもマイナスになってしまう。
また薬の服用は食前と食後が多いのだが、訪問看護師がいないと、食事をしっかり3回とる人もあまり多くないため、薬の効果を十分に得ることができなくなってしまい、結果としてまた入院が必要となる場合も多い。
そうならないためにも訪問看護師の役割は重要なのである。
なぜ今まで看護連携が行われていなかったのか
看護連携は最近になって注目されるようになった。
それまでは施設ごとの看護師の交流なんてものはなく、それぞれの施設が独立して看護活動を行っており、また医療関係の仕事に従事している人は、異動が少なく1つの場所で長く働くことも多いため、ほかの施設にどんな特徴があって、どのような強み・弱みがあるのかを知る機会もほとんどなかった。
ほかの施設も同じようなことをしていると思っていたため、看護連携なんて特に必要ないだろう、どこの施設も同じようなことをしているため、連携しても同じだろうというのが以前までの考えであった。
しかし、よくよく見てみると、実は施設ごとに特徴が強く、Aの施設では出来たことが施設Bでは実施していないということもよくある。
さらに看護の形態も増えてきており、退院後も訪問看護を必要とする患者も増えた。
今後は入院中、さらには退院後も一貫した治療を受けるために、もっとスムーズな連携を行うことが課題である。
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