スクリプト
スクリプトって何?
■スクリプトの目的
スクリプトは、メモ帳を代表とするテキストエディタで作成し、特定のファイル拡張子を付けて保存されたテキストファイルです。
このファイルの中に、「スクリプト言語」と呼ばれる一種のプログラミング言語を利用し、コンピュータに対しての処理が記述されます。
そして、作成したスクリプトファイルを実行することで、記述した処理を実行させることができます。
■スクリプトの利用例
バックアップ作業やアンチウィルスソフトのアップデート作業のような、日々定例的に発生するルーティン作業をスクリプトとして記述することで、作業内容を簡略化することができます。
更に、作成したスクリプトファイルとOSのタスクスケジューラ機能を組み合わせることで、日々決まった時間にスクリプトファイルを自動実行させることも可能です。
また、特定のユーザがOSにログオンした直後に必ず実行させたい作業がある場合にも便利です。
実行させたい内容をスクリプトファイルとして記述し、そのスクリプトファイルをログオンスクリプトとして登録します。
OSは、ログオンスクリプトとして登録されたファイルを、ユーザのログオン時に自動実行します。
ログオンスクリプトの代表的な使用例としては、各ユーザのプリンタ設定や、ネットワークドライブの登録作業などがあります。
■スクリプト言語とインタープリタ
コンピュータ内部で実際に処理を実行する装置はCPUです。
このCPUは、本来機械語(別名:マシン語)と呼ばれる、数字の羅列しか理解できません。
そのため、プログラムファイルの内部では、この機械語によって処理内容が記述されている必要があります。
しかし前述したとおり、スクリプトファイルで記述される処理内容は、スクリプト言語を利用して記述されます。
このスクリプトファイルは、実行時にインタープリタと呼ばれるプログラムにより、記述されているコードを逐次機械語に変換され、CPUへ伝えられます。
そのため、スクリプトファイルを実行するためには、使用しているスクリプト言語に対応したインタープリタが必須になります。
尚、代表的なスクリプト言語としては、JavaScript、VB Script、Perl、PHPなどが挙げられます。
■スクリプトの特徴
インタープリタを利用するスクリプトの長所と短所は以下の通りです。
【長所】
・ファイルをテキストエディタで開き、プログラムの中身を確認することができる。
・一部を編集し実行するのが容易である。
・小規模のプログラム開発用に最適化された言語が多く、小規模のプログラム開発が容易である。
【短所】
・実行時にインタープリタを介するため、実行ファイル形式のプログラムと比較し負荷が大きい。
・実行環境に、言語に応じたインタープリタが必要である。
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