仕手株とは
仕手株って何?
■概要
仕手株とは、仕手筋が投機の対象としやすい株式のことです。
株価が安い銘柄で発行株式数が少なく、浮動株比率が低いなど、価格が乱高下しやすい銘柄が狙われる傾向があります。
投資家に人気のある優良銘柄ではなく、あまり目立たない企業や投資家の意見が別れる企業などが狙われる傾向にあります。
総じて、一部のプレイヤーだけで価格操作が容易な銘柄が狙われやすくなっています。
■仕手筋について
仕手筋とは、人為的に相場を作り上げ短期間で大きな利益を狙う投機家のことです。
たとえば、株価が低く発行株式数も多くない銘柄の株を短期間で大量に買い上げて価格をつり上げ、一気に売り抜けるなどして利益を得るなどします。
逆に、事前に空売りを仕掛け、悪材料となる情報を流すなどして株価を下げて利ざやを稼ぐこともあります。
このように、本来の業績や企業価値とは関係なく株価を人為的に演出して利益を得る人達のことを仕手筋と呼びます。
■仕手筋の戦略について
仕手筋が利益をあげるための戦略について説明します。
1・選別
ターゲットとなる仕手株を選別します。
一般的には株価が安くて買い占めが容易であったり、後で言い逃れをするために株価急騰の理由付けがしやすい銘柄が選ばれます。
2・仕込み
ターゲットとなる仕手株が決まったら、株を買い集めます。
このとき、一気に買い集めるのではなく静かに目立たないように買い集め、株価の上昇を最小限に抑えます。
3・情報の流布
ある程度の株が集まると、「大口の資金が入っている」や「いい材料がある」といったように情報を流布します。
このとき、自分たちではなく投資顧問などを利用して情報を流布し、一般投資家の買いを誘います。
4・つり上げ
一気に株を買い上げ、株価の急騰を演出します。
仲間内で株を売買したりするなど、違法な行為が行われる場合もあります。
5・提灯
マスコミやネット掲示板を使って情報を流し、更なる買いを集めます。
この段階にくると買いが買いを呼ぶという状況になっており、買うから株価があがる、株価が上がるから買うというようなスパイラルになってきます。
6・ふるい落とし
あまり株価が上がり続けると警戒感から仕手筋が持っている株を売るチャンスを逃してしまうため、正常な相場を演出するため一旦まとまった株を売り、株価を一瞬下げます。
7・売り逃げ
株価があがり利益が十分に出てきたところで一気に売り逃げます。
株価が急落する前にさっさと売り抜けてしまいます。
8・急落
仕手筋を含めて売りが始まると株価の急落が始まります。
株価が下がると売りが売りを呼ぶという状況になり、どんどん株価が下がりストップ安になることもあります。
「ワードサーチ」は日常雑学・各種専門用語や業界用語などの意味を初心者にも分かる様に解説している用語集サイトです。
IT用語、お金・投資用語、ビジネス用語、日常雑学用語等を調べる際にご活用くださいませ。