特別会計とは
特別会計って何?
■概要
特別会計とは、国等の財政を経理する会計として、一般的な歳入や歳出を経理する一般会計とは別に特定の分野の財政運営を行うために特別に設けられた会計のことです。
本来なら一般会計のみで財政運営を行うのが理想的ですが、今日の財政は非常に複雑化しており、すべて一般会計で行うと個々の資金管理が不透明となってしまうため、特に必要と認められた分野に関しては一般会計とは切り離して経理を行っています。
それが特別会計です。
平成26年度現在において15の特別会計が設置されています。
■特別会計の歳出額
日本の特別会計の歳出額は平成26年度411.4兆円となっています。
しかし、これには会計間の重複も含まれているため、実際の歳出額は約195.2兆円です。
なんと、一般会計の倍以上の額が特別会計として計上されています。
この特別会計の中身としては、国債償還費等約91.7兆円、社会保障給付費約58.9兆円、地方交付税等約19.3兆円、財政融資資金への繰り入れ約16.6兆円などが含まれています。
■特別会計の名称
特別会計は特定の分野ごとに設置されており、それぞれに名称があります。たとえば、「年金」や「食料安定供給」、「特許」などがあります。
最近のものとしては復興庁の震災復興などがあります。
各省庁が所管ごとに特別会計を管理しており、たとえば自動車安全の特別会計なら国土交通省の所管となっています。
■特別会計の種類
一言で特別会計といっても、特別会計には3種類あります。ここではそれぞれの特別会計について説明していきます。
1.事業特別会計
事業特別会計とは、特定の事業を行うために設置される特別会計です。事業も内容によってカデゴリーが存在し、大きくは企業、保険事業、公共事業、行政的事業、融資事業の5つに分けることができます。
ただし、融資事業に関しては現在廃止されています。
2.資金特別会計
資金特別会計は特定の資金を保有してその運用をする際に設置される特別会計です。
資金特別会計にも2種類あり、外国為替資金特別会計と財政融資資金特別会計があります。
外国為替資金特別会計は政府の外国為替や特別引出金のための資金であり、一般的には外国為替の介入資金として知られています。
財政融資資金特別会計は2007年度以降は財政投融資特別会計とよばれ、財政融資資金に関する特別会計となっています。
3.区分経理特別会計
区分経理特別会計とは、他の分野と特に区別する必要がある場合に設置される特別会計です。
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