TOPIX(東証株価指数)とは
TOPIXって何?
■概要
TOPIXとは東京株価指数(Tokyo Stock Price Index)の略称であり、東証一部上場銘柄の時価総額を終値ベースで評価し、基準日である1968年1月4日の時価総額を100として指数化したものです。
たとえば、ある日のTOPIXが1,300だった場合、その日の東京証券取引所は1968年の13倍の規模になったことを意味します。
TOPIXは日経平均株価とともに日本株の重要なベンチマークとなっています。
■日経平均株価とTOPIXの違い
TOPIXは日経平均株価とともに日本株の重要なベンチマークとなっているため両者はよく混同されます。
日経平均株価は東証一部に上場している銘柄の中から225銘柄を選定し、その平均株価を算出したものです。
一方TOPIXは東証一部に上場している全銘柄が対象で、その時価総額を1968年1月4日当時の時価総額と比較して算出しています。
そのため、TOPIXと日経平均株価の上昇率が大きく乖離するというケースも発生します。
たとえば日経平均株価が選定している225銘柄に選定された企業群の株価が円安などの影響で大きく上昇する中、あまり円安のメリットを受けない企業が混在している東証1部全体ではさほど時価総額が大きくならないというケースです。
逆に、新興IT企業など新たな産業の株価が大きく上昇している時に225銘柄に選定された古い産業の株価があまり上昇していないという場合も日経平均株価とTOPIXでは上昇率が異なってきます。
■TOPIXと日経平均株価の特徴
TOPIXは日経平均株価とは違い、東証一部に上場している全銘柄を対象としているため特定の業種に縛られずに市場全体の動向を把握することができます。
ただし、時価総額が評価基準となっているため必然的に時価総額が大きい大型銘柄(株価が高く発行済株式数が多い銘柄)の動向に左右されやすいという欠点もあります。
日経平均株価の場合は代表的な225銘柄から選定されるため日本の中心的な企業の動向を把握しやすい反面、225銘柄の中でも特に株価が高い企業の動向が反映されやすいという欠点もあります。
■TOPIXで相場全体の動向をつかむ
TOPIXが上昇傾向にある時は当然個別銘柄に関しても上昇する確率が高くなります。
逆に、TOPIXが下落傾向にある時は個別銘柄も下落する確率が高くなります。
TOPIXは相場全体の温度感をつかむのに最適で、TOPIXで相場全体の動向をつかんだあとに個別銘柄の分析をするとより分析がしやすくなります。
たとえばTOPIXが上昇傾向にあるときは強気に、下落傾向にある場合は慎重に投資するというように投資スタンスを決定するのにも役立ちます。
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