雑所得とは
雑所得って何?
■概要
雑所得とは所得税における課税区分の1つであり、他の9種類の所得のいずれにもあてはまらない所得のことです。
他の9種類の所得とは、配当所得、利子所得、不動産所得、給与所得、退職所得、山林所得、事業所得、譲渡所得および一時所得です。
雑所得の例としては年金や講演料、ネットオークションの売上金などがあります。
■雑所得の計算方法
雑所得は公的年金の支給額に公的年金以外の収入額を足したものです。
具体的には以下のようになります。
雑所得=(公的年金等の収入額—公的年金等控除額)+(公的年金以外の総収入額—必要経費)
雑所得も年間20万円を超えると課税対象であるためしっかりと雑所得の金額を計算しましょう。
■雑所得の申告について
年末調整を受けた給与所得者で1年間の雑所得が20万円を超える場合は確定申告する必要があります。
20万円以下であれば確定申告の必要はないので、課税されたくないという場合や会社にバレたくないという場合は20万円以下に雑所得を抑える必要があります。
最近は副業ブームということもあり、インターネットオークションやアフィリエイト広告を通じて得た雑所得が年間20万円を超える人も多いようです。
しかし、20万円を超えた場合でも確定申告を忘れていたり意図的に申告しないことがあり、税務署に摘発される人も増えています。
雑所得が20万円を超える場合は必ず確定申告を行いましょう。
■専業主婦の確定申告について
雑所得が年間20万円を超える場合は原則として確定申告が必要ですが、専業主婦の場合は少し事情が異なります。
専業主婦の場合は雑所得が38万円以下なら申告の必要はありません。
なぜかというと、38万円の基礎控除があるからです。
たとえ20万円を超えたとしても、38万円以下なら基礎控除以内なので納税額が発生しません。
しかし、パートをしている主婦が年間20万円を超える雑所得を得た場合は確定申告が必要になってきます。
給与所得者の場合は確定申告の義務が生じるからです。
■一時所得と雑所得の違い
一時所得と雑所得は似ていますがちゃんと違いがあります。
一時所得とは営利を目的とする継続行為以外から一時的な所得のことです。
つまり、宝くじの懸賞金や遺失物拾得者が受け取る報労金などです。
一方雑所得は、一時所得も含めた他の所得区分以外の所得のことです。
つまり、給与でも事業でも利子でも一時でもないものが雑所得として区分されます。
インターネットオークションの売上などは給与所得にも事業所得にもならず、一時所得にも分類されないので雑所得になるという訳です。
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