債券とは
債券って何?
■概要
債券とは国や企業などが資金調達のために発行する有価証券のことで、いわば借用書のようなものです。
債券を満期まで保有すれば額面金額が償還され、保有期間中の利息も支払われます。
債券は満期まで保有せずに市場で売買できるため、投資対象商品として大きなウェイトを占めています。
■債券の特徴
ここでは債券の特徴について解説していきます。
1.株式より優先される
債券を発行している発行体が破綻した場合、債券の償還は株式より優先されます。
つまり、株と債券の両方を発行していた企業が倒産した場合、残りの資産を売却して捻出した資金は先に債券保有者に分配されます。
債券保有者に分配されたのち、まだ資金が残っているようであれば株主に分配されるため、債券のほうが株式に比べてより安全な投資手段となっています。
しかし、債券といっても基本的に無担保なため、発行体が破綻した場合は額面金額の回収が出来ないことがほとんどです。
2.途中で現金化できる
誰かにお金を貸した場合、お金が手元に返ってくるのは返済期限になります。
しかし債券の場合は市場で売買が可能であるため、満期を待たずに現金化することができます。
債券は非常に種類が多いため、国債など流動性が豊富な債券を除くと市場で債券を取引する時は基本的に相対取引となります。
3.償還期間が長いほうが利率も高い
債券の利率は償還期間が長くなるほど高くなります。
期間が長くなるほど発行体の将来の見通しがしづらくなり、不確実性が高まるためです。
つまり、今後3年で破綻するリスクより今後10年で破綻するリスクのほうが高いため利率が高くなります。
また、信用リスクが高い(業績が悪化している等)発行体が発行する債券も利率が高くなります。
■債券の種類
債券には様々な種類がありますが、ここでは債券のおおまかな区分について説明します。
まず、債券には国や地方公共団体が発行する公共債と民間企業が発行する民間債があります。
公共債
公共債は国や地方公共団体が発行する債券です。
具体的には以下のようなものがあります。
国債
国が発行する債券で、最も信用が高く安全な債券です。
地方債
地方公共団体が発行する債券で、地方インフラ整備のための資金調達などに利用されます。
政府保証債
政府保証債は日本道路公団などの公団が発行する債券で、政府が元利金の支払いを保証しています。
■民間債
民間企業が発行する債券で、以下のようなものがあります。
社債
株式会社が発行する債券で、事業債とも呼ばれます。
金融債
特定の銀行や金庫が発行する債券です。
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