証券会社とは
証券会社って何?
■概要
証券会社とは有価証券の取り次ぎや引き受けを行う会社のことで、市場と投資家を仲介する役割を果たしています。
投資家同士の売買を仲介したり、株式会社が発行する社債や新株を引き受けて一般投資家に販売するなどしています。
近年は営業の拠点となる店舗を持たず、ネットでサービスを提供するネット証券も台頭してきています。
■リテールとホールセール
証券会社の業務は大きくリテールとホールセールの2つに別れています。
リテールは個人投資家向けサービスであり、個人投資家の資産運用についてアドバイスしたり売買注文を執行するなどします。
一方ホールセールは機関投資家など大口顧客向けサービスであり、売買の仲介はもちろん、社債や新株の発行・引き受けなどの投資銀行業務も行っています。
証券会社でよく言われる厳しい営業とは主にリテール営業のことで、営業社員に厳しいノルマを課す証券会社もあります。
■セルサイドとバイサイド
直接金融はセルサイドとバイサイドと呼ばれる2つの業界で大きく分けることができます。
証券会社はセルサイドに分類され、投資顧問会社などの運用会社はバイサイドに分類されます。
セルサイドのセルはSell(売る)というのが語源で、投資家向けに株式や債券を販売する側という意味でセルサイドと呼ばれています。
一方、バイサイドの語源はBuy(買う)であり、株式や債券などを買って運用することからバイサイドと呼ばれています。
つまり、バイサイドはセルサイドの顧客であることが多いのです。
■チャイニーズウォールとは
証券会社や投資銀行ではチャイニーズウォールと呼ばれる情報隔壁が存在します。
このチャイニーズウォールは主に株式や債券の売買を行うマーケットサイド(流通市場)と企業買収や新株引き受けなどの業務を行う投資銀行サイド(発行市場)の間で情報交換がされないために設けられています。
企業買収などのイベントは株価を大きく左右するため、もし内部で情報がやり取りされてしまえばインサイダー取引に該当するからです。
たとえば、ある企業から他企業の買収サポートを投資銀行サイドが依頼され、その情報がマーケットサイドに流れてしまえばマーケットサイドは関連株を買うことで大きく儲けることができます。
こうした事態を防ぐためにマーケットサイドと投資銀行サイドの間で情報のやり取りをしないために設けられたのがチャイニーズウォールと呼ばれる情報隔壁なのです。
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