先物取引とは

先物取引とは

先物取引って何?

■概要

先物取引とは1ヶ月や数ヶ月先の取引価格をあらかじめ決めておく取引のことで、金融派生商品(デリバティブ)の一種です。
原油や大豆などの商品をはじめ、株価指数など様々なものを対象としています。
先物取引であらかじめ未来の取引価格を決めておくことで不確実性のリスクを軽減することができます。
たとえば、原油の売り手が売却価格をあらかじめ先物取引で決めておけば、将来に原油価格が値下がりしたとしても取引した価格で売却することができるので利益になります。
逆に、将来の価格が上がってしまうとその分損してしまうこともあります。

■先物取引とレバレッジ

先物取引は証拠金制度を利用することでレバレッジをかけることができます。
レバレッジとは、一定の金額を担保(証拠金)にしてその金額の何倍もの取引をすることです。
たとえば、100万円を証拠金として預けて1000万円の運用をすれば10倍のレバレッジがかかっているということになります。
先物取引はレバレッジをかけることができるのが特徴になっていますが、レバレッジには少ない資金で大きく儲けることができるのと同時に、大きく損してしまうこともあります。
先物取引が一部の人から危険だというイメージを持たれているのはこのレバレッジが大きな原因の1つとなっています。

■先物取引と空売り

先物取引では空売りが可能です。
空売りとは、今手元に持っていないものを売ることです。
ではなぜいま手元にないものを売ることができるのでしょうか。
たとえば、AさんがBさんに1年後にりんごを1個100円で売ると契約したとします。
この時点でAさんは売るべきりんごを持っていませんが、Bさんにりんごを渡すのは1年後なので問題ありません。
しかし、1年後にはBさんにりんごを1個100円で売らなくてはなりませんから、どこからか調達しなくてはなりません。
そこでAさんはCさんから1年後に1個50円でりんごを売ってもらう契約をしました。
すると、Aさんはりんご1個あたり50円儲かる計算になります。
これが空売りの儲けの仕組みです。
逆にりんごを1個200円でしかCさんが売ってくれない場合は、りんご1個あたり100円損することになります。
また、商品価格は理論上青天井なので空売りした時の損失額は無限大となります。
通常の「買い」と「空売り」を駆使することで、商品の値段が上がっても下がっても利益を出すことができるのが先物取引の特徴の1つとなっています。

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