元本割れとは
元本割れって何?
■概要
元本割れとは、投資した投資額よりも少ない金額しか手元に返ってこないことです。
投資は投資した金額を上回るリターンを得るのが目的ですが、投資した金額より少ない額しか返ってこないこともあります。
これが元本割れで、預金などのように元手が減らないことを保証されていることを元本保証といいます。
■リターンとリスク
投資は一定の見返りを求めて行う行為であり、この見返りのことをリターンといいます。
一方、リターンを求める時に必ずつきまとうのがリスクです。
リスクとは損をする可能性であり、場合によっては投資額よりも少ない金額しか返ってこない元本割れに陥ることもあります。
このリターンとリスクは表裏一体のもので、リターンが高いほどリスクも高く、リターンが低いほどリスクも低くなる傾向があります。
なぜかというと、私たちが投資をするときに考えるリターンとリスクとはボラティリティのことだからです。
ボラティリティとは値動きの幅のことであり、ボラティリティが大きいとは値動きが大きいため大きく儲かることもあれば大きく損をすることもある状態のことです。
つまり、振れ幅が大きいので儲けも大きければ損も大きいというハイリスク・ハイリターンということになります。
一方、ボラティリティが小さいということは値幅も小さいので大きく儲けることもなければ大きく損をすることもない、いわゆるローリスク・ローリターンということになります。
ハイリスク・ハイリターンのほうが儲けは大きいですが、元本割れに陥る可能性は高くなります。
■預金と投資の違い
銀行にお金を預ける預金と投資の最も大きな違いは元本保証されているかどうかです。
銀行に預けた元本は原則として減ることはありません。
元本が減らないということが保証されているので元本保証といいます。
しかし、その分収益性は低く、現在日本の銀行にお金を預けてもほとんど利子がつかないという状態となっています。
また、預金は元本保証がされていますが銀行が破綻した場合は一定上の金額(1預金者あたり1000万円の元本とその利息)になると元本を取り戻すことができないことがあります。
一方、株式投資や投資信託などの投資は預金比べるとはるかに収益性の高い商品となっていますが、投資した商品の価値が目減りする可能性があります。
そのため、一定の運用期間を通じて手元に返ってきた金額が元本より少ないという元本割れに陥る可能性もあります。
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