株主優待とは

株主優待とは

株主優待って何?

■概要

株主優待とは一定以上の株数を権利確定日に保有していた株主に対して会社が支給する各種優待およびその優待制度のことです。
諸外国ではほとんど実施されておらず、日本独自の制度となっています。
優待内容は自社製品やクーポン券、特産品等多岐に渡ります。
近年は個人投資家から非常に人気を集めており、株主優待目当てで株を購入する投資家も多くなっています。
そのため、権利確定日前には株主優待を目当てにした買いが集まり株価が上昇することもあり、逆に株主優待や配当の権利がなくなる権利落ち日には株価が下落する傾向があります。

■株主優待の目的

株主優待の目的は企業によって様々です。
ここでは株主優待の目的について説明します。

1.自社製品の宣伝

株主優待として自社製品やサービスを株主に無料で提供することで、自社製品の宣伝を行うことを目的としたものです。

2.個人投資家の確保

株主優待は個人投資家から高い人気を誇る制度です。
そのため、流動性の確保や株式持合いの解消、上場基準の達成を目的に個人投資家を確保しようと株主優待を設けることもあります。

3.安定株主の増加

株主優待で長期保有特典を設けることで、個人投資家を中心に安定投資家を増やそうとすることがあります。

■株主優待の問題点

株主優待は日本独自の制度ですが、海外の投資家からの批判も強い制度となっています。
株主優待は株主への利益還元の一環ですが、株主優待のためにはコストがかかり、そのコストは会社の利益から捻出されています。
本来ならば、会社の利益は配当という形で株主に還元されるべきであるため、この株主優待については海外投資家からの批判が根強いのです。
また、一定の株数以上を持つ投資家に対して一律の優待内容である場合は1000株の株主も1万株の株主も特典が同じであるため、不公平感が強くなってしまいます。

■株主優待のリスク

株主優待を目当てに株を購入する投資家も多いですが、株主優待にはリスクもあります。
まずは株価変動リスクです。
たとえば1万円のクーポン券を目当てに会社の株を購入したとしても、株価が下落して1万円以上の損失になってしまえば意味がありません。
また、株主優待の内容がいきなり改悪されたり、株主優待制度そのものが廃止になる可能性もあります。
これに加えて、株主優待を実施している企業の株価は株主優待を目当てにした買いによって歪められている可能性があり、本来の価値より割高なこともあります。
割高な株価はいずれ修正されるため、下落する可能性が高く損失になることもあります。

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