エマージング市場とは
エマージング市場って何?
■概要
エマージング市場とは新興国市場とも呼ばれ、経済が発展途上にある国や地域の市場のことです。
経済発展が著しい成長市場であり、中国、インド、ロシア、東南アジア、中南米などがエマージング市場として位置づけられています。
これらの市場は先進国に比べて成長余力が高く成長が期待できる反面、脆弱なインフラや不安定な国内情勢など新興国特有のリスクも多く抱えています。
■エマージング市場の特徴
エマージング市場は先進国市場とは大きく異なる特徴を持ち、エマージング市場特有の問題なども多く抱えています。
ここではエマージング市場の特徴について解説していきます。
1.高い成長性
エマージング市場とされる新興国は経済が発展途上であるため、潜在的な経済成長力が先進国よりも遥かに高いのが特徴です。
そのため、中国などのように毎年高い経済成長率を記録することもよくあります。
経済が成熟した先進国に比べると成長性が高いため、高いリターンを求めて世界中から資金が集まっています。
2.豊富な資源と労働力
新興国は中南米やロシアなどのように資源を豊富に持っている国が非常に多いのが特徴です。
また、石油や鉄鉱石などの資源に加えて労働力となる人口も豊富で、新興国の人口は先進国の人口よりも遥かに多くなっています。
豊富な資源と労働力を活用することで、高い経済成長が可能になっています。
3.不安定な国内情勢
新興国は社会インフラの整備が遅れており、深刻な貧困問題を抱えている国が少なくありません。
また、国内政治も混乱を極めることがあり、先進国に比べると国内情勢が非常に不安定であることが特徴となっています。
そのため、先進国市場に比べて高いリターンが期待できる反面、リスクも高くなっています。
■エマージング市場の投資期間
近年投資先として非常に人気があるエマージング市場ですが、エマージング市場に投資する時は長期投資が基本といえます。
エマージング市場の成長性は非常に高いため長期的には大きな経済成長が期待できますが、短期的には様々なリスクがつきまとい、投資の成果が思うようにあがらないことも多いのです。
そのため、エマージング市場に投資する場合は長期的な視点で投資することが非常に重要になってきます。
また、世界中から資金が急激に流入したり、あるいは流出したりするため新興国の経済が金融市場によって混乱する場合もあります。
新興国の安定した経済のためにも長期的な視点でみた投資が必要不可欠となっています。
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