マーケットリスクとは

マーケットリスクとは

マーケットリスクって何?

■概要

マーケットリスクとは価格変動リスクともよばれ、市場価格の変動によって資産が目減りする可能性のことです。
市場価格が変動するリスク全般のことを指し、金利変動リスクや為替変動リスクなどがあります。
マーケットリスクが高い市場というのは様々なリスクが豊富に存在する市場のことで、国内情勢が安定しない新興市場などの市場がその典型となっています。

■マーケットリスクの種類

マーケットリスクは市場に存在する様々なリスクの総称です。
ここではマーケットリスクと呼ばれる各リスクについて説明していきます。

1.金利変動リスク

金利変動リスクとは、金利が変動することにより資産の市場価格が変動するリスクのことです。
金利変動リスクと最も密接に結びついているのが債券市場で、金利が上昇すれば保有している債券価格は下落し、金利が下落すれば債券価格は上昇します。
また、債券以外にも多額の借入金を利用して不動産に投資するREIT(不動産投資信託)も、金利が上がることによって資金調達コストが上昇するため金利変動リスクを抱えているといえます。

2.為替変動リスク

為替変動リスクとは、為替レートが変動することで為替差損が発生するリスクのことです。
通貨レートの変動を収益機会とする外国為替取引(FX)や外貨預金、購入にあたって外貨を調達しなければならない外国市場に上場している金融商品などが抱えています。
たとえば、金利2%で外貨預金をしたとしても、自国通貨が外国通貨に対して5%上昇すれば両替をした時に3%分の損失が出てしまいます。
為替レートの変動によって損失が出ることを為替変動リスクといいます。

3.インフレリスク

インフレリスクとは、インフレーションによって貨幣の実質価値が目減りしてしまうリスクのことです。
たとえば、現在の100万円が将来も現在と同じように100万円の価値を持つとは限りません。
インフレーションによって物価が10%上昇すれば、100万円の価値は10%目減りしてしまうということになります。
物価上昇率が金利を上回っている場合、預金している資産も金利差の分だけ価値が目減りしてしまいます。

4.流動性リスク

流動性リスクとは、売り手と買い手の数が均衡しないため売買が成立しないリスクのことです。
市場価格が大きく下落している時には買い手よりも売り手のほうがはるかに多いため、保有している有価証券をなかなか売却することができないこともあります。
流動性リスクが高いと現金化するのに時間がかかったり、安く買いたたかれるなどのリスクもあります。

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