パッシブ運用とは

パッシブ運用とは

パッシブ運用って何?

■概要

パッシブ運用とは投資信託などにおける投資手法の1つで、ベンチマークとなる指標を設定してそれに連動するようなポートフォリオを組み、市場平均と同じ程度の運用成績を出すことを目標にした投資スタイルです。
市場平均を上回ることを目標としてアクティブ運用スタイルの逆であり、インデックス(指標)に追随するという受け身(パッシブ)なスタイルが名称の由来となっています。
インデックスファンドなどがパッシブ運用の代表的な事例となっています。

■パッシブ運用の特徴

パッシブ運用の特徴はその売買回転率の低さにあります。
基本的に指標を追随するようなポートフォリオを組み、それを定期的に入れ替えるのが主な取引となるので売買に関わるコスト(売買手数料など)を低く抑えることができます。
また、市場の動きに連動するようにポートフォリオが組まれるため、個別銘柄を調査・分析する必要がないため運用にかかるコストも節約することができます。
そのため、パッシブ運用はアクティブ運用に比べると運用コスト全体を低く抑えることができるという利点があります。

■パッシブ運用のメリット

パッシブ運用の最大のメリットは運用コストの安さです。
アクティブ運用のような手間がかからないため、運用にかかるコストを大幅に削減することができます。
頻繁な売買による売買手数料の支払いや個別銘柄の分析のための費用もあまり必要ではないためコストを低く抑えることができます。
結果的に、コストを低く抑えることで運用成績の向上にもつながります。
また、市場全体に広く分散投資できるのも魅力的です。

■パッシブ運用のデメリット

パッシブ運用のデメリットはベンチマーク以上のリターンを出すことはできないということです。
パッシブ運用はベンチマークに連動するようにポートフォリオが組まれるので、基本的には市場平均を上回ることができません。
また、市場全体が大きく下落すれば当然パッシブ運用で運用されているファンドも大きく下落します。
アクティブ運用のファンドは個別銘柄に投資しているので、市場全体が急落してもわずかな損失で済んだり利益をあげることもあります。
しかし、パッシブ運用の場合は市場が急落した時はファンドも大きく損失を出します。
また、パッシブ運用の評価はベンチマークとの比較ですので、たとえばベンチマークが20%下落したときにファンドが15%の下落で済めば、それは優れた運用成績であると考えることができます。

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