ポートフォリオとは

ポートフォリオって何？

■概要

ポートフォリオとは、運用資産の構成状況や保有する各種有価証券類のことを指します。
元々は紙挟みや書類入れのことを指す用語でしたが、海外では有価証券を紙挟みに入れて保管することが多かったため、その意味が転じて資産の保有状況を意味する用語として使われるようになりました。
合理的な投資家は様々なポートフォリオを組むことでリスクを最小化しつつリターンの最大化を図ります。
つまり、ポートフォリオをうまく構築することでリスクの分散や収益率の最大化が可能ですが、どのように組み合わせとしてもマーケットリスクを下回ることはできません。

■ポートフォリオとリスク分散

ポートフォリオは預貯金や投資信託、株式、債券等多くの金融商品で構成することができます。
ポートフォリオの構築にあたってはいかにリスクを分散するかが非常に重要です。
自分のリスク許容度をもとにして、リスクとリターンの異なる複数の金融商品を取り込んでリスクを分散させるのと同時に、時間的な分散も心がけることが重要です。
つまり、１つの金融商品に集中せず、目標とする年間リターンを設定して、ハイリスク・ハイリターンな商品やローリスク・ローリタンな商品を組み合わせてリスクを分散しつつ目標収益を達成できるようにポートフォリオを構築するのが重要です。
また、投資の回収期間を分けることで安定的なキャッシュ収入が得られるようにするのもポイントです。
たとえば、それぞれ分配金が支給される期間が異なる金融商品に投資し、常に収入がある状態にしておくというのもポートフォリオを構築するうえで検討したいポイントとなっています。

■現代ポートフォリオ理論について

ポートフォリオの構築にあたっては、現代ポートフォリオ理論が利用されることがあります。
現代ポートフォリオ理論とは分散投資の考え方を経済学的に体系化した理論であり、特定の銘柄を厳選するのではなく広く市場全体に投資をすることでリスクを分散し、同時に収益をあげていくことを研究した理論です。
広く市場全体に投資するため市場全体の動きに連動しやすいですが、長期的にみると銘柄を厳選して投資するアクティブ運用よりもパフォーマンスが高いと言われています。
現代ポートフォリオ理論によって、特定の期待収益率のもとでリスクを最小化したポートフォリオや、あるいは特定のリスクのもとで期待収益率を最大化したポートフォリオを選択できるようになりました。