アジア開発銀行とは
アジア開発銀行って何?
■概要
アジア開発銀行は国際開発金融機関であり、アジア太平洋における途上国の経済成長や発展、貧困削減などを目的に設立された機関です。
本部はフィリピンの首都マニラにあり、1966年に発足しました。
日本はアメリカと並んで最大の出資国となっており、2014年時点の歴代総裁には全て日本人が選出されています。
アジア開発銀行は途上国の発展に寄与するために様々なプロジェクトに取り組んでおり、開発のノウハウ提供といったコンサルティング業務から開発資金の提供まで業務は多岐に渡ります。
■アジア開発銀行の組織
アジア開発銀行の最高政策意思決定機関は総務会とよばれ、各加盟国につき1人の総務で構成されています。
日本の総務には財務大臣が任命されるのが慣例となっています。
融資の決定など日常業務についての意思決定がされるのは理事会であり、この理事会は12人の理事(域内8名・域外4名)から構成されています。
理事は隔年選出され、日本からは単独で理事が選出されています。
■アジア開発銀行の機能
アジア開発銀行には大きく4つの役割があります。
途上国に対する資金の貸し付け及び投資
アジア開発銀行に加盟している途上国に対して資金の貸し付けや投資を行います。
開発事業には継続的で安定的な資金提供が必要な場合が多く、公的機関であるアジア開発銀行からの資金提供は非常に重要な役割を担っています。
開発プロジェクトの準備及び技術支援
アジア開発銀行は資金提供以外にも開発プロジェクトのために必要な技術支援を行っています。
また、プロジェクトに関するノウハウの提供などコンサルティング業務も担っています。
開発のための公的・民間支援の促進
開発プロジェクトを実行するにあたってはアジア開発銀行からの支援だけでは不十分です。
当事国において公的・民間支援を促進することで自立性を高めることができます。
また、援助への依存を防止する役割をも担っています。
途上国の開発政策調整支援
開発プロジェクトを実施するための様々な政策についてアドバイスなどを行っています。
■アジア開発銀行の財源
アジア開発銀行には3つの財源があります。
基本的な資金提供業務に関しては比較的所得が高い途上国に対する融資などに使用される通常資本財源と低所得国向けに条件が緩和されたアジア開発基金の2つがあります。
また、技術支援などに関しては加盟国からの拠出金などによって賄われている技術援助特別基金があります。
これらの財源を組み合わせて資金提供を行っています。
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