加給年金とは
加給年金って何?
■加入年金制度の目的は?
加給年金制度の目的は、配偶者と子供がいる厚生年金加入者が受け取れる、扶養手当に近いものです。
■加給年金を受けるための条件を分かりやすく教えて!
加入年金を受けるための条件は3つあり、一つ目は厚生年金の被保険者としての加入期間が20年以上(高齢の特例に適合する方の場合15年から19年)ある事です。
二つ目は、65歳以上で受けられる老齢厚生年金の権利を取得した時、生計を維持している65歳未満の配偶者がいる事です。
配偶者だけではなく、18歳の(誕生日が来る年の年度末までの)子供がいる、もしくは20歳未満で1級か2級の障害を持つ子供がいる場合にも条件を満たします。
三つ目が、配偶者もしくは子供達が、年収850万円以上の収入が無い事が条件となります。
この850万円に関しては、現在のみならず、将来にわたってもその可能性が無い、と判断されなければこの条件を満たさない事となります。
■対象者が実はあまりいない?
先ほどの加入年金を受けるための条件の二つ目ですが、これを実際の年齢に落とし込むと、65歳になった時に18歳未満の子供がいなくてはいけません。
恐らくこの年の差の親と子が歩いていたなら、事情を知らない方は確実におじいちゃんと孫と間違えるほどの事で、よくあるケースとは言えません。
そして配偶者の場合にも、厚生年金の被保険者が65歳になった段階で、配偶者の年齢は65歳未満とっていますから少なくとも配偶者は年下でなければいけません。
つまり年上だった時点で、その権利がないという事になります。
厚生年金加入期間が20年間という条件もありますから、ずっと自営業や経営者、という方もその時点で資格がありません。
また、850万円の収入条件もありますから、裕福なご家庭でも難しいという事になるでしょう。
そうして考えると、あまり多くの方に権利があるわけではないという事が分かりますね。
■最も支給されるケースは?
加給年金を受けられる期間は、生計を維持されている配偶者が65歳になるまでとなっています。
ですから例えば65歳になった時に配偶者が63歳だったとすると、二年後には65歳になってしまいますから、それまでしか受給する事が出来ません。
ところが、65歳に40歳年下の25歳の配偶者がいたとすれば、その受給期間は65歳になるまでの40年間という事になります。
ただ当然ですが、厚生年金加入者が亡くなるまでしか受給されませんから、そう考えると期間まで満額を貰い受ける為には105歳まで生きなければいけませんね。
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