玉串料とは
玉串料って何?
玉串料とは
ワイドショーなどで芸能人などの結婚式のニュースを見ていると、神社で挙式をしたというシーンをよく見る。
美しい白無垢(しろむく)をまとった美しい花嫁の姿がなんとも印象的だ。
普段の私たちの結婚式の会場といえば、ホテルや教会などが一般的なイメージであるが、実は神社での結婚式も昔からよく行われている。
さて神社で結婚式を挙げると必要になってくるのが「玉串料」である。
神様への捧げものとして、神社へ支払うお金のことであるが、あまり馴染みがないという人が多いと思う。
そこで玉串料について説明してみた。
まず玉串とは、榊の枝に紙垂(しで)をつけたものである。
神道の儀式の際には神様にささげる供物として使用され、米や魚、野菜などと一緒にお供えされていた。
しかし、現代では榊の枝なんてそうそう簡単に用意できるものではない。
そこで玉串の代わりにお金をお供えするようになり、そのお金を玉串料と呼ぶようになった。
玉串料の使用例
玉串料は神社で執り行うご祈祷、結婚式や神葬祭(神道のお葬式)の際に必要になる。
お金は当然そのまま渡すのではなく、熨斗袋(のしぶくろ)で用意するのが一般的ではあるが、もし用意できなかった場合は白封筒でも代用可能。
熨斗袋は赤と白の蝶結びのものを使用し、表書きには「玉串料」と記入する。
値段としては5000円~10000円が相場のようである。
またお守りやお札などを受ける際にはあまり使用しない。
この場合は初穂料(はつほりょう)が使われる。
初穂とは、その年初めて収穫されたお米のことで、現在でも魚や農作物とともに「初物」としてお供えされる。
玉串料と同様に初穂の代わりに用意したお金が初穂料である。
ちなみにこの初穂料も様々な場面で使用することができる。
お守りやお札を受ける際は初穂料のみ、各種のご祈祷や結婚式の時は玉串料と初穂料がどちらも使うことができる。
唯一初穂料が不適切とされているのが神葬祭で、この場合のみ玉串料のほうが望ましい。
とはいえ初穂料のほうが対応範囲が広いため、もし心配であれば神葬祭以外は初穂料と覚えておこう。
お布施との違い
この玉串料や初穂料とは神社に収めるお布施とは違うのだろうか。
同じようにお金を支払うのだから、お布施と同じ扱いであると思われがちであるが、お布施とは仏教用語で「他人に施しを与えるもの」ということである。
それに対して玉串料や初穂料は神様へのささげものであるため、お布施と一緒にしてしまうと「人から神様へ施しを与える」ということになってしまい、立場が逆転してしまう。
そのため、お布施とは明確に分けられているものである。
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